ちひろ美術館で癒しと刺激をもらってきました

ポタリング

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12月16日は入館無料の感謝デーということで、今回はちひろ美術館へ行ってきました!

12月15日がいわさきちひろの誕生日だったということで、毎年15日に近い日曜日に感謝デーを設けているそうです。

ちひろ美術館

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「いわさきちひろ」という名前を聴いてもピンとこない人でも、絵は絶対に目にしたことがあると思います。
教科書で、図書館で、街のポスターで、テレビで…様々な場所で今でもいわさきちひろの絵を見ることが出来ます。

いわさきちひろと言えば、「子供をテーマにした水彩画」というイメージが強いです。
実際に、母親として子育てをしながら子供のスケッチを積み重ねる中で生まれたものなんですね。

練馬区下石神井にあるちひろ美術館は、いわさきちひろが最後の22年間を過ごした自宅兼アトリエだった場所に建てられています。

この美術館は、世界初の絵本専門美術館として1977年に開館されたそうです。
すぐれた子供の本のイラストを貴重な文化財の一つとして位置づけ、原画や資料の収集・公開が行われています。

当時の日本では、絵本というものは文が主体で、絵はあくまでもオマケ程度にしか過ぎなかったもので、また、挿絵画家の絵は美術作品としてはほとんど認められていなかったんだそうです。

いわさきちひろは、美術作品としての視点・絵本画家の著作権を守るための活動を積極的に展開したそうです。

美術館内

館内は撮影できなかったので写真はありません。すいません。

展示室1〜4まであって、それぞれにいわさきちひろの作品は勿論、その他に世界の絵本画家の作品展や、ワークショップ・講演会などが開催されています。

展示室3では、ちひろのアトリエを部屋ごと復元したものが見れます。
実際に愛用した品を間近に見ることが出来ました。

ソファが青と赤で目を惹いて可愛いんですよ。
レトロな雰囲気が1周回って今流行っていてもおかしくない感じ。こんなソファが欲しい。

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こちらは「ちひろの庭」
庭仕事が好きだったそうで、たくさんの草木を育てていたんだとか。
いわさきちひろが、育てていた草花や樹木を集めて植えているそうです。

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館内にはカフェもあります。
入口を入ったらすぐカフェなので、一瞬「あれ、ココ裏口かな?」とか思ってしまいました。
どこかに正門があったのだろうか、と館内図をみてみても入口はここだけのようなので、あってました。

カフェのメニューは見ていませんが、すごく賑わっていて、いい匂いも漂っていましたよ。
館内を見た後、癒された気持ちをさらに癒してくれるいい空間ですね。

企画展「出久根育の絵本展-プラハでつむぐ幻想-」

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2階の展示室2では、企画展をやっていて、今やっているのは「出久根育の絵本展-プラハでつむぐ幻想-」という展示でした。

まったく下調べとかせずに行ったんですが、これはものスゴク嬉しかったです。

というのも、私チェコが大好きでして。
「老後はチェコで暮らしたいな」と思っているくらいなんですよ。

まず町並みがかわいくて大好きで、それこそほんとに絵本に出てくる世界そのまま!みたいな。

ちょいと昔に「ストップモーションアニメ」を作っていた時があって、チェコってストップモーションアニメ大国なんですよね。それで興味を持ち始めたんですけど、なんかこの街だからこそ生まれる作品って感じがしてとても好きなんです。

あ、ストップモーションアニメっていうのは、「コマ撮り」とか「人形アニメ」とか言われる類のやつです。人形とか、粘土とかそういうのを一コマ一コマ撮影してアニメーションにするやつ。

NHK教育(今はEテレって言うんだっけ…)とかでよく見かけるやつです。ニャッキとか、チェブラーシカとか。

出久根育さんは、チェコの古都プラハで暮らしながら絵本制作を行なっているそうです。
めちゃくちゃ理想的な生活をしていらっしゃるので、驚きました。

ブラティスラヴァ世界絵本原画展でグランプリを受賞するなど、現在最も注目を集める絵本作家の一人で、独特な絵柄で惹きつけられる作品ばかりです。

いわさきちひろ美術館に来といて何いってんだって言われるかもしれませんけど、正直出久根育さんを知ることが出来たことが一番の収穫だったなと思っています。

いわさきちひろの作品も柔らかくてとても癒されるので好きなんですけど、私個人としては、「子供が見るとちょっと怖い」様な作品がドストライクなんです。

いわさきちひろの絵はとっても日本的だと思うのですが、出久根さんの作品は日本人が描いてるように思えない、異国情緒溢れてるところが堪らなく好きだなぁと思いました。

絵本の世界が益々好きになりました。

現世は現世で、好きな職に就けているので後悔なんてものはしてないんですが、もし生まれ変わったなら絵本作家になりたいなぁーって思ってるんです。実は。

たくさんの作品を見て、その思いがまたさらに強くなりましたね。

癒しや暖かみを感じるのは勿論なのですが、個人的には絵本に対して冷たさや恐ろしさも求めているので、企画展で世界中の絵本作家の紹介をしているのはバランスがとれていていいなぁと思いました。

癒しの他にも刺激を貰うことができたので大満足です。

ミュージアムショップでお土産も忘れずに…

入口のすぐ右手にあるミュージアムショップでは、いわさきちひろグッズや他の作家の作品やグッズなどなどが売られていますよ。

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何も買うつもりが無かったのですが、この雪だるまと目があった瞬間から心奪われてしまって思わず買っちゃいました。

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この表情…シュール!可愛い!