2013.1.17
山口の観光といえば、山口市、萩、下関、岩国…とたくさんあるのですが、防府だって観光スポットなんですよ!
山口市のお隣、瀬戸内海に面した防府市。
「山口といえば?」という問いに対して「防府!」とはなかなか出てこないような気がしないでもないスポットではありますが、とっても素敵な場所です。
個人的に防府は、山口市の次によく訪れる場所だったので、よく知った気でいましたが、正直なんにも知りませんでした。
歴史的な史跡や名所が点在する防府市ですが、今回は防府天満宮周辺を中心に自転車で回って来ました。
防府天満宮参道の入口に、「うめてらす」という道の駅が出来ていました。
2010年にオープンしたそうで、食事処やおみやげ、観光案内などさまざまな情報が手に入りますよ。
こちらでは貸自転車もあるので、まずここから防府巡りをスタートさせるのもいいですね。
学問の神様、菅原道真公を祀った神社で、京都の北野、福岡の大宰府と共に日本三天神の一つです。
九州に向かう途中に防府に立ち寄った道真公はこの地を気に入り、自分が死んだら魂となって帰ってくると約束したと伝えられていて、道真公が亡くなった翌年に、日本で最初の天満宮として創建されたんだそうです。
参道を進んでいくと、かつての天満宮の社坊の一つ大専坊跡が左手に見えてきます。
毛利元就はここを本拠地として防長を掌握しました。
この日は年末だったので、お正月の準備で慌ただしい感じでした。
さすが学問の神様ですね、絵馬の量が半端ないです。9割が合格祈願など、学業に関することです。
ここは春風楼。
建設を断念した五重塔の軒下をそのまま床下に組み入れた楼閣様式のお龍堂完工した建物だそうです。
聖武天皇の命により、国ごとに建てられた国分寺。周防国の国分寺はここにあります。
千年以上たった今でも創建当初の境内に伽藍を残すきわめて珍しい例として知られています。
武蔵国分寺は以前訪れて、とても気に入った土地でした。
この防府市と国分寺市、どことなーく雰囲気が似ているような気がします。
国分寺が建てられる場所というのは似てる地形を選ぶのかな。他の国分寺も行ってみたいなぁ。
ここは周防国衙跡。
国衙とは、国司という役人が政務を行った役所のことです。
庭園への入園料は400円なのですが、券売所に人がいない…
博物館は年末でお休みだったので、庭園も休みなのかな?と思ったんですが、年中無休と書いてあるし…?
不思議に思いながら庭園入口に近づくと、「入園料箱」と書かれている箱が。
…え?!これに入れろって?!
いやー、地方のユルさ満載というか、なんというか…これタダで入り放題じゃないすか…
いくら「ただポタ」といえども、こずるいことは出来ませんので、あの箱のなかに400円入れて入りましたけどね。
お金入ってる音が全くしないんですけど大丈夫ですか?w
窓口に従業員を雇うより、タダで入られたほうがまだ安上がりってことだろうか…
それはそれで切ないな…
漂泊の俳人、種田山頭火は明治15年に防府で生まれました。
そのため防府市内のいろんなところに山頭火の句碑が置かれています。
ここは「山頭火の小径」。
山頭火が生家から小学校まで通った路地裏にこの名がついています。
「小径」というのがピッタリな本当に細い道ですが、昔ながらの家並みがとてもいい雰囲気。
防府市の中央を流れる佐波川は、防府の母なる川と言われています。
山口県にある2つの一級河川のうちの一つです。
今回はごく一部の紹介でしたけど、もっと足を伸ばせば他にもたくさんの観光スポットがあるので、山口観光の際は防府にも立ち寄ってみてください。
自然あり、歴史ありの面白い街ですよ!