2012.11.7
公園や緑地などをたどりながら、王子の地形が見えてくればいいな。
今回こういったタイトルになっているのには事情がありまして…
ホントは、「名主の滝公園」「音無親水公園」と別々の記事で書こうと訪れてみたんです。
しかし、名主の滝公園では滝が全部故障中で、雫の一つも落ちていないし、音無親水公園は閉鎖中で入れないし…
これは記事できないなぁ、どうしよう…と思っていたのですが、まぁまとめてなにか1つ記事にして、個別にはまた来ればいいか!という結論に至りました。
そんなわけで、最近個人的に興味津々の川と台地からみる王子周辺っていうようなテーマで書いてみようかと思います。
とは言っても私はホントにただの趣味なので学術的にどーとかこーとかそんなんはよくわかりません。
間違ってることを言っていたらご指摘していただけると嬉しいです。
東京の地形はおおまかに言うと、「武蔵野台地」と「東京低地」に分かれています。
こんな風にめちゃくちゃ分かりやすく低地と台地がわかれているんです。
私の住まいは豊島区なので、台地の上です。だから、東側へ遊びに行く時は「帰り道が辛い」というのを肝に銘じているため、いつも西へ西へと距離を伸ばしてしまうのかもしれません…!
「武蔵野台地」と大きくくくっていますが、細かく台地にも名前がついています。
王子駅は、ちょうど上野台地が終わったところに位置しています。
台地と低地の境目に位置するので、大きな坂があります。
幹線道路などは緩やかだけど長い坂、細い路地では短いけれど急坂、と様々です。
名主の滝公園も上野台地と低地の丁度境目に位置しているので、都内有数の落差8mを誇る滝を作ることも出来たんですね。
名主の滝は、江戸時代に王子村の名主だった畑野氏が自宅に開いた庭園がはじまりだそうです。男滝の他にも4つの滝を有しています。
滝が見れなくて残念でしたが、園内の雰囲気は抜群にいいです。
これから紅葉の季節になって、さらに滝も復活していると、最高のロケーションになるのではないでしょうか。
これが石神井川の流路です。
石神井川は東京都小平市花小金井南町に源を発し、東京都北部を東へ流れて北区堀船三丁目で隅田川に合流する荒川水系の一級河川です。
本来であれば、石神井川は王子で南に曲がり、不忍池方面に流れていたと考えられているそうです。しかし、実際には台地を貫いて隅田川へと注いでいます。
これが人為的な工事によるものなのか、自然に出来たことなのかは未だ分かっておらず、色々な説が飛び出していて面白いです。
石神井川の謎は東京河川の七不思議のうちの一つでしょうね。(そんなもの無いでしょうけど)
石神井川の現在の流路、台地を前にして一旦途切れていますよね?
これは、飛鳥山の下をトンネルで通す飛鳥山分水路へ入っているからなんです。
1958年の狩野川台風で洪水が発生し、王子駅の改札口が冠水するなどの被害があったことからこの工事が行われたそうです。
そして旧流路が音無親水公園となりました。現在は組み上げた地下水が流されています。
いや、まぁ、この日は組み上げられてませんでしたけどね…っ!
音無親水公園は、「日本の都市公園100選」にも選ばれている公園で、春の桜、夏の水遊び、秋の紅葉など四季折々の楽しみ方が出来る公園です。
石神井川は、金沢橋付近から音無橋にかけて音無渓谷と呼ばれる深い谷になっていました。
ですが現在は、渓谷部分はほとんそコンクリートの垂直護岸になっていて、屈曲部の直線化などの改修によって流路が変わっています。
その直線化によって、残った旧流路の一部を利用して、多くの緑地や公園が整備されています。
こちらの音無もみじ緑地はうねっていた旧流路が分かりやすいものの一つですね。
石神井川沿いは遊歩道が整備されているので、ウォーキング、ジョギングコースとして人気のようです。
自転車はというと、走れますし、緑豊かで気持ちがいいのですが、道幅が狭いというのと、舗装がきちんとされていない部分もあるので「快適!」とは言い切れない区間もあったりします。
ですが、のーんびり緑地で足を止めつつ、川を長めながらのポタリングには最適と言っていいルートだとおもいます。
遊歩道ですので、勿論歩行者が優先です。スピードは出しちゃダメですよ〜
王子に行く度に肩透かしみたいなものをくらっている気がしないでもないのですが、(前回参照:飛鳥山公園)
実は凄く好きなスポットなんですよ。
都電が走っていたり、飛鳥山公園があったり、今回訪れた公園や緑地などなど、見所がたくさんで、自転車で走っていて楽しいです。
これから紅葉が始まってくると、さらに賑わうこと間違い無しの王子周辺、皆さんも東京台地と川を感じながらのんびりポタリングしてみてください。