2019.1.14
あけましておめでとうございます。
ここ最近は「平成最後」と事あるごとに耳にしますが、元号が変わるというのが事前に分かっていることなんてこれまではないのだし、騒ぎたい気持ちも少しわかります。そんなわけで、平成最後の自転車初詣ライドへ行ってきました。
とはいっても、特別な場所へ行ったわけではなく、毎年恒例の羽村阿蘇神社へ「自転車守り」を頂きに行きます。
今年初の多摩川CR。この日は風も穏やかで、カラッとした空気と冬らしい青く澄んだ空が気持ちよくて、今年も良い1年になるような予感がします。休日だったので家族連れや野球少年たち、ジョンギング、お散歩、ローディーとたくさんの人達が行き交っていましたが、どこかのんびりとしていて、ストレスなく走れました。お正月から少し時間も経って、落ち着いてきた頃合いだからでしょうか。
今年もまずは玉川兄弟にご挨拶。相変わらず午前中は逆光です。
阿蘇神社へと近づくと砂利道になるので自転車を押し歩きます。木々に囲まれ、すぐ左手には多摩川が流れ、地面には木の根っこがところどころ出てきているここを歩くと「あぁもうすぐ阿蘇神社に到着するな〜」と思います。立川に引っ越してきて4回目の新年。その前からここに来ていたことを考えると、何度目の参拝なのだろう。毎回同じ季節に同じ道を通っているからか、1年がリセットされてまた新しい年がはじまったんだな、と感じました。
参拝を済ませ、お守りをいただきます。今年はピンク色の方にしました。
今年1年が安全に過ごせて、よい自転車旅ができることを願います。
阿蘇神社への初詣の後は必ず寄るお店がこちらの「中車水車小屋」。
古民家を利用したカフェで、名前の通り、本当に水車があります。目の前には「根がらみ前水田」が広がるのどかな場所ですが、春には一面チューリップ畑になり、賑わいます。
お店の暖簾をくぐるとオーナーさんが「あ!こんにちは」と声をかけてくださいました。前お伺いしたのはおそらく1年前なのですが、覚えてくださっていたのです。その1年前の時もそのまた前の訪問を覚えてくださっていて、いつも驚かされます。年に数回のペースでしか来ない私のような客に対しても優しくほがらかにせっしてくださるオーナーさんに逢いたくてここに立ち寄っているといっても過言ではありません。
前回伺った日はなぜだか朝から「おしるこが食べたい」と漠然と思っていました。メニューには載っていなかったので諦めていたのですがオーナーさんが「おしるこもありますよ」と声をかけてくださったのです。私が聞いたわけではないのに、なんだこの偶然は!と心の中で密かに驚きつつ、「じゃあおしるこで」と注文したのでした。そして今回、開口一番「おしるこ、ありますよ」の一言。前回、熱望なんてしてませんよ、的な雰囲気を出しているつもりで「じゃあ〜」なんて言っておきながら、たぶん表情は嬉々としていたんでしょうね。おしるこ食べに毎年来る人的な認識になってしまったかもしれない、と思いつつも今年も「じゃあおしるこで」と注文しました。
普段何気なくやっている携帯を出して眺めるという行為をするのがひどく野暮なことのように感じて、格子ガラスの窓から見える外の景色を眺めたり、灯油ストーブの上に置いてあるやかんから立ち上る湯気をただぼーっと見つめてみたりするのがとても心地よい空間なのです。好きなお店、行きつけのお店はありますが、ここまで頭を空っぽにしやすいカフェはここだけかもしれません。周りの会話が聞こえすぎたり、人の出入りが激しすぎたり、店員さんがせわしなく動きすぎたりといったことがなく、情報過多になりすぎない感じ。いい意味で暇を持て余すことができる場所です。
お参りをして気持ちをリセット、カフェでひとしきりぼんやりして頭の中もリセットして、これからの1年を気持ちよく過ごせそうです。