歴史に触れる、甲州さんぽ

ポタリング

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物語の中の様な上条集落から福蔵院の駐車場に戻ると、一気に現実世界に戻ってきたような感覚に。行きはのぼりだったので、帰りはもちろん下り。全く漕がなくても前へ進んで行くので、楽ちん!国道411号を進んでいる間も、甲州独特の突き上げ屋根の民家が点々と建っていました。

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この後はどこに行くかとくに決めていなかったのですが、未だ行ったことがない「恵林寺」の方へ行ってみることに。道中ヤギなどと出会いつつ、気の向くままに進んでいると、立派な鳥居が突如現れます。

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木製朱塗りの両部鳥居で、額束に屋根もついていてかなり立派です。
京都の松尾大社から勧請され、「延喜式神名帳」の甲斐国の「松尾神社」の論社となっています。

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恵林寺までやってきました。鎌倉時代末期に夢想国師によって開山された恵林寺。武田信玄公の菩提寺に定められている、武田氏との関係が深い寺院です。

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境内には、「武者だんご」というお団子屋さんが。この旅の箸休め的な佇まいに思わず、お団子をかってしまいました。もっちりしていて美味しかったです。

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拝観は有料ですが、夢窓国師作庭の庭や、信玄公の墓所などがあり、全体的に歴史深く、見た目にも美しいので一見の価値ありです。

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うぐいす廊下もあるのですが、はじめて本物の上を歩きました。古びてしまってキシキシ鳴るのとは全く違って、まさに鳥の鳴き声のようにきれいな音なので、ついつい無駄に何往復かしてしまいました。

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恵林寺を後にし、向かったのは「放光寺」。
山門が珍しい形をしています。突き上げ屋根風といったところでしょうか。

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放光寺は、1184年に源平合戦で功績をあげた安田義定が戦勝を記念して創立したといわれている歴史深いお寺です。さらに、「花の寺」としても有名で、梅からはじまり、椿、桜、花桃、山吹…と四季折々の花が順番に咲き誇り、参拝者の目を楽しませています。

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本堂の前には蓮の花が大量に置かれていて、見頃の時期にはきっと綺麗でしょうね。

山々に囲まれた土地の中に残る、歴史息づく甲州市。プランを立てずとも、とりあえず行ってみるとなにかしら面白いものと出会えます。季節によっても表情を変えるので、ついつい何度も足を運んでしまう、お気に入りの街の一つです。