初めての飛行機輪行に挑戦!

学び

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年末年始に実家へ帰れなかったので、この時期に帰省してきました。
その際、飛行機で自転車を運ぶ飛行機輪行に初挑戦してみたのでレポしてみたいと思います。

なんで飛行機輪行?

私の実家は山口県なのですが、新幹線だと約5時間弱かかります。しかも往復約4万円。
長いし高い!!
しかし当初は新幹線で帰るつもりでした。というのも、自転車を持って帰ろうと思ったからです。
でもやっぱり時間とお金がもったいなくて、飛行機にしてみたらどうだろうかと思い立ったのです。
飛行機だと約1時間30分。安いのを探せば往復2万円ちょっと。
ね?新幹線がバカみたいでしょ?
自転車がなければ何の迷いもなく飛行機一択なのですが、やっぱり自転車を持って行くとなると色々と不安要素が。
そもそも持ち込めるのかな〜?とか、どうやってパッキングすればいいのかな〜?とか、壊れたりしないのかな〜?とか…

飛行機輪行の不安要素

まず、持ち込めるかどうかですが、各航空会社によって微妙に異なっています。
まとめがありましたのでリンクを貼っておきます。参考までに。↓
【自転車】各航空会社の輪行対応(国内線)【飛行機】
今回私が利用したのはJALです。
JALは50cm×60cm×120cm以内で、他の預ける荷物と合わせて20kg以内であれば無料で預けることが可能です。
パッキングの方法は色々ありますが、国内線であれば普通の電車輪行とほぼ変わらないです。
飛行機輪行用の箱型のがっちりした輪行BOX的なのもあるようですが、そこまでしなくてもいいと思います。
しかし国内線に限りますけど。
国際線を利用した人の中にはシートポストがぽっきり折れちゃったり、そもそも自転車ごと盗まれたりなど、めちゃくちゃな目にあった人も居るようなので、梱包しすぎてそんなことはありませんね。
国内線はすごく丁寧に扱ってくれますので大丈夫です。
しかし人に預ける訳ですから何が起こるかわかりません。
私のかわいい愛車ちゃんはフレームがクロモリですし、元々傷だらけですので、傷が付く心配とかは一切していませんでしたが、カーボンフレームの高価なロードバイクにお乗りの方は気をつけるに越したことはないでしょう。
こういう不安要素をネットで調べたり、飛行機輪行の経験者に直接聞いたりして不安を払拭出来たのでいざ挑戦です。何事もやってみなくては何にも始まりませんし。経験、経験!

飛行機輪行のパッキング

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自宅を早朝出発して、浜松町を目指します。
浜松町からはモノレールで羽田空港まで輪行です。
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そんな訳で浜松町駅到着!
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ここでパッキングさせてもらいます。
今回使用する輪行袋は前後輪を外して横置きで収納するタイプの物です(POCHITT RB007-Y)
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まずブラケットを保護します。この後裏返すので地面と設置する場所になるため保護しといたほうがいいかなーと思いまして。
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クルッと裏返して、前輪後輪を外します。
そしてフレームを保護していきます。
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ここが一番迷ったのですが、リアディレイラーを外すかどうか。
外す派と外さない派が居るようで、別にはずさなくても大丈夫そうではあるんですが、せっかくこの間105になりましたし、着けたままだと一番出っ張る部分になるので結構当たっちゃうんじゃないかと思いまして、外してみることにしました。
ワイヤーとかチェーンとかは着けたまんまディレイラーだけを外し、梱包します。
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そして前輪と後輪をフレームに括りつけていきます。
この時忘れてはいけないのが、タイヤの空気を抜くこと!
飛行機の場合は上空での気圧の変化でチューブが破裂する危険があるため、これは欠かさずにやっておきましょう。
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あとは輪行袋に収納すれば完成です!
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この状態でモノレールへ乗り込みました。あとは空港に着くまで待つだけ〜。

いよいよ自転車を預ける

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空港についたら自転車を手荷物として預けます。
まずは受付のお姉さんに「自転車です!」と伝えます。
今回のお姉さんはまだ慣れていない人だったのか、何度か上司に確認をとりに行っていました。
でも対応はすごく良かったし時間にも余裕があったので、気長に待ちます。
検査するためのベルトコンベアーに入らないということで、検査官の人が直接来て、中身のチェックをされました。こちらもまた不慣れな若い男性だったのですが(笑)、対応は丁寧でどちらかというとビクビクしながら検査してたので申し訳なかったですw
あとは一応「手渡し希望です」と伝えます。
これは事前に調べていて知ってたのですが、手渡しは基本的に出来ないようです。
しかしこれを言うことで丁寧に扱ってもらえるっぽいので、おまじない的な感覚で一応言っておきました。
すると案の定「出来る限りご希望に添えるようにはしますが、無理な可能性のほうが高いです」的な解答でした。まぁしってたのでいいですし、それを見越してパッキングしてるので全然OKですけども。
あとは「万が一壊れちゃっても文句はいいませんよ〜」てきな書類にサインをして、しばし愛車とはお別れです。

空の旅〜到着

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何があるかわからないので、めちゃくちゃ早めに着いていた分、結局何の問題も起こらなかったのでめちゃくちゃ時間が空いてしまったため、展望デッキに行ってみたりしました。
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ここは飛行機を利用しない人でも自由に入れるので、また改めてゆっくり遊びに来たいですね〜。
じっと飛行機を眺めるの楽しいです。
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飛行機の中の機内誌の内容が「美しき街を巡る自転車紀行」だったのには、なにか運命的なものを感じました。
初めての飛行機輪行の時の機内誌が自転車に関する記事なんてなんか嬉しいなー。
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もちろん持って帰りました。
そしてすごいドイツに行きたくなりました。
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快適な空の旅を満喫して、山口宇部空港に到着です。
自転車を受け取るためベルトコンベアー前で待機です。
愛車がベルトコンベアーで流れてくるってちょっと面白いな〜と思ってカメラを構えて待ってたのですが、後ろから「自転車をお預けのお客様〜」という声が。
あれ?!手渡ししてくれるの?!
すごい有難いです!
あとは自転車を組み立てて、実家に向けていざ出発です。

飛行機輪行結論

実際に飛行機での輪行を体験してみて、どうだったのかというと、「思ってたより簡単」です。
やる前は不安だしめんどくさそうだしってかんじでしたが、実際やってみると何事もスムーズに進みました。
しかしいいことばかりではありません。
まず、輪行袋から出してみると一見なんにも不具合は出てないように思えたのですが、ブラケットが曲がっていました。
地面と設置する部分ですし、ここはかなり負担がかかりますのでしょうがないと思います。
あと、ブレーキもちょっとずれちゃってましたね。
こういう微妙な不具合は人に預けて輪行する上で覚悟しなくては行けない部分だと思います。
だからこそ事前の準備と組み立ててからの調整がすごく大切になってくると思います。
ディレイラーを外したりしますし、ブレーキがずれてしまっていたり、調整が必要な部分にズレが出てしまった時の為に基本的なメンテナンス位は出来ないと飛行機輪行はちょっと難しいのかな、とも思いました。
逆に言えば、修理・調整が出来るのなら飛行機輪行だろうがなんだろうがいくらでもできちゃいます。

ちなみに帰りの飛行機は…

往路の反省を活かして、帰りはパッキング方法を少し改善。
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まずフロントのギアがむき出し状態だったので、ここに段ボールを被せて保護してみました。
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さらにリアディレイラーも段ボールで保護。この方が収まりがいい。
往路で面倒臭かったのがパッキングと組み立てだったので、もう復路は羽田から自宅最寄り駅まで全部輪行することにしました。駅からは輪行袋を抱えて徒歩で帰宅。
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こうすればがっちり梱包するために段ボールや梱包材をしっかり使えます。
宇部空港側での手続きはかなーりスムーズでした。受付の方が手馴れていたので普通の荷物と変わらないくらいのスピードで手続き終了です。
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例のおまじないの言葉も言ってはいたんですが、羽田側ではベルトコンベアーで運ばれてきましたよ。
流れてきた!かわいい!おかえり!

愛車とどこまでも…

今回の経験で、また愛車と共に行ける場所が極端に広がりました。
これで日本中どこでもサクッと自転車旅が出来てしまいますよ!