2012.11.16
行ってみたかった東京の博物館ベスト3の一つ目黒寄生虫館へ行ってきました!
寄生虫を専門に扱っている博物館は、世界でココだけ!一度は見ておきたいですよね!
寄生虫館と言っても、そこまで気持ち悪いものはないです(主観)
さすがに人体に影響を及ぼしている患者の写真はゾワっとしましたけど、そういうのは極力写真で出さないようにしますので、安心して御覧ください(?)
寄生虫と聞くと、「体内に侵入して苦しめ死に至らしめる」みたいな暗黒イメージみたいのが少なからずある気がしますが、実際はそんなことありません。(する奴もいるみたいですけど…)
そもそも「寄生」とは、共生の一種で、ある生物が他の生物から栄養やサービスを持続的かつ一方的に収奪する場合を指すことです。
人間の腸内で人間が食べ、消化したものを吸収して生活するカイチュウや、髪の毛や衣服に住んで、血液を吸収するシラミなどは、寄生者です。
一方、蚊やアブは血液を吸いますが、すぐに離れていくので寄生者とは呼ばないそうです。
基本的に、宿主が死ぬことは寄生者にとっても危険なことなので、たいていの寄生虫は宿主にさほどの負担をかけないんですって。
「ロイコクロリディウム」って知ってますか?
名前だけ聞いたら、「なんじゃそりゃ」って人が多いと思うんですけど、実物をみたらピンとくるかも。
でも、結構好き嫌い別れると思う、というか気持ち悪い部類なので、写真は出せません。手書きイラストで説明を…(笑)
カタツムリの触角に寄生してイモムシみたいに擬態して、鳥に食べてもらい、鳥の体内で卵を産み、鳥のフンとともに卵が排出され、そのフンをカタツムリが食べて…
というループ。
普通寄生虫は、中間宿主にこっそり隠れていて、最終宿主がそれに気づかず食べるのですが、このロイコクロリディウムは、中間宿主をコントロールして餌のマネをさせるというすごい奴です。
私がロイコクロリディウムの存在を初めて知ったのは「黒鷺死体宅配便」という漫画です。
漫画では、カタツムリと鳥の間に人間が中間宿主になってしまうという衝撃的な話で、妙に印象に残っています。
ハリガネムシも、カマキリなどの宿主を水辺へ向かうように仕向けて、水の中で体の外に出るそうです。
昔「探偵ナイトスクープ」(関東の人にはあまり馴染みがないかも…)で、カマキリのお尻を水につけるとハリガネムシが出てくるっていうのをやってたのを思い出しました。
そんな寄生虫の基本から、様々な種類、被害などを分かりやすく学べる博物館です。
細長い6階建ての建物の内の1・2階が博物館になっているので、スペースとしては狭いのですが、無料とは思えない充実した資料展示です。
寄生虫への意識を高めるためのチラシやポスターなども展示されていました。
そして、この博物館の目玉展示物(?)全長8.8mのサナダムシ!!
幼虫が居たマス寿司を食べた人の中で成虫になったそうです。
サナダムシといえば、わざとサナダムシを体内に取り入れてダイエットするっていうの前に話題になりましたよね。
オペラ歌手のマリア・カラスがサナダムシダイエットで成功したとかで…
いや、そんなサナダムシをお腹で飼うとかより、自転車乗ろうぜっ!!