諏訪大社四社巡り 後篇

ポタリング

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前回に引き続き、今回は上社を巡っていきます。

上諏訪に戻って観光しながら上社へ

下社を後にし、上諏訪駅周辺へ戻ります。

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上諏訪も温泉地として有名です。

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上諏訪の温泉街にある日本最古の温泉保養施設である片倉館。
映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地としても知られています。

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ここは高島城。
豊臣秀吉の家臣、日根野織部正高吉によって築城されました。

諏訪湖と河川が周囲をめぐり濠の役をつとめ、諏訪湖の波が城の石垣に迫り「諏訪の浮城」
とも呼ばれていたそうです。

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現在、城のまわりは公園として整備されているので、家族連れや友達同士など、市民の憩いの場となっているようです。

上社本宮

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上社本宮はかつて、上諏訪の中心地でしたが、近世以降は高島城付近が城下町として賑わい、上諏訪宿もそちらに設けられたことで上諏訪の中心地ではなくなりました。

上社の最寄り駅が「上諏訪駅」でなく「茅野駅」で、そのおとなりが「上諏訪駅」なのはこういう背景があるのでしょうね。

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本宮の社殿のうち6棟が重文指定されており、四社の中で最も多く貴重な建造物が残っています。

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本宮最古の建物は四脚門で、慶長十三年(1608)に徳川家康が家臣大久保石見守長安に命じ、国家の安泰を祈願して造営寄進したとされます。

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拝殿の後ろに幣殿、左右に片拝殿が続く「諏訪造り」と呼ばれる独特な配置の拝殿。

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本宮で面白いのは、拝殿の向きです。
ご神体である守屋山の方に向かって拝するのが普通ですが、90度左を向いて拝するように拝殿が建てられています。

拝殿の向きとすると、北西方面を向いている形ですね。
私が最初入ってきた東側から歩くと、180度回転するような感じ。

何故なのでしょう?
いろいろ調べてみた結果、例によって例のごとく諸説ありました。

①神仏集合の頃、多宝塔を拝む位置に拝殿を設けた説
②同じく神仏集合の頃、諏訪明神の本地仏である普賢菩薩を本尊とする普賢堂を拝む位置に拝殿を設けた説
③前宮の方を向いている説。

などなど。
前宮説が一般的なようですけどね。

こういうのを知っていて参拝するのと知らないのでは、楽しみ方が全く変わって楽しいです。
この日「わー!ホントだー!」って何回思ったことか。

上社前宮

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最後の目的地、上社前宮へやってきました。

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前宮は江戸時代までは「前宮社」として上社境外摂社筆頭の社格を有して鎮座していましたが、明治以降上社の前宮と定められました。

また、諏訪の祭祀の発祥ともされています。

この土地には、大祝の居館が設けられていました。
大祝(オオホウリ)というのは、祭神の子孫とされ神を勅現する者のことです。
大祝は神体と同視されていたため、居館は「神殿」とよばれていました。

こうなると、本宮の拝殿が前宮の方に向かって拝する形をとっているのも納得できますね。

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この十間廊で上社神事のほとんどが行われています。

大祝は祭政両権を有していました。この地は諏訪地方の政治の中心地であったとされています。
祭政一致時代の姿を色濃く残していることから、現在境内は「諏訪大社上社前宮神殿跡」として長野県の史跡に指定されています。

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実際訪れてみると、他の3社にくらべ、規模も小さく、豪華な雰囲気もなく素朴な印象です。

歴史を感じつつ自然もいっぱいで素敵な街諏訪

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いままで興味を持っていなかった長野県ですが、今回の旅で大好きになりました。

今、石仏にもハマっていて街を歩きながら石仏を探すのが楽しくて仕方ないのですが、
長野県は道祖神がたくさんある土地としても有名なのです。

今回の旅の最中も自転車で走りながら、約10基の道祖神を発見しました。
まちを歩けば道祖神にあたる。

山々に囲まれ、水源も豊富で雄大な自然とともに歴史も感じる長野県魅力いっぱいです!