2012.10.5
井の頭池(井の頭恩賜公園)・三宝寺池(石神井公園)と並び武蔵野三大湧水池のひとつ、善福寺池を中心とした善福寺公園にやってきました!
善福寺池は善福寺川の水源にもなっている他、東京都水道局杉並浄水所の水源になっていて、23区内で井戸が水道の元になっているのはここだけだそうです。
上の池と下の池に分かれていて、両方で約37,000㎡あり、公園全体の47%を占めています。
池のほとりからの景色は「ここ都内だっけ…?」と思うほど自然豊かです。
小石川後楽園では視線を少し上げればビルが見えていたのですが、善福寺公園ではグルッと視線を巡らせてもビルの姿は無く、東京であるということを忘れそうになります。
池から出てひなたぼっこをする鴨たち。餌をあげてる人が居たので、色んな鳥や亀、鯉が群がってきていました。
人に慣れてるんですね。カラスが来た途端に解散してましたけど。
善福寺池の湧水の一つ。
1189年、源頼朝がこの地で飲料水を求め土を掘ったのですが、折からの干ばつでなかなか水が出なかったそうです。自ら弓の「はず」で土を7箇所掘ると、しばらくしてそこから水が湧きだしたといわれています。水が出るのを「今や遅し」と待ったことから「遅の井」と命名されたというわけですね。
土日祝の9:00〜17:00はボートに乗って遊ぶことができます。
正面に池が広がっているので、このジャングルジムからの眺めはもしかするとこの公園ベストビューかも?!
善福寺の名の由来は、池の畔にあった寺の名前に由来しているそうですが、江戸時代に廃寺となり現在はありません。
しかし、公園の近くに「善福寺」という寺があります。
え?どういうこと?と思うかもしれませんが、現在の善福寺は元々福寿庵という違う名前のお寺で、後年地名をとって改名した物で池の名前の由来にはなっていません。
こちらがその善福寺(元福寿庵)
公園へ向かう途中見つけて「あぁ、このお寺が名前の由来になったんだろうなー」って思って写真に収めましたが、まさかまったく関係ないとは(笑)
憶測だけで済ますことは多々ありますが、調べてみないと分からないことはたくさんありますね。
鳥の鳴き声を聞きながら、草花を鑑賞したり池の畔をのんびり歩いたり、都会の喧騒を忘れたいとか自然を身近に感じたいという方にはぴったりの公園だと思います。