2015.5.25
この日の前日に石神井公園ふるさと文化館に行って発見した一つのポスターが気になりました。
「おふだ大集合!」というシンプルかつストレートなタイトルに目を奪われ、
「お札」と「大集合!」というなんともミスマッチな雰囲気でちょっと馬鹿っぽい響きにとても惹かれてしまいました。好き、こういうタイトル。
開催期間が24日の日曜日までと、差し迫っていたため翌日にさっそく飯能市へ行ってみることにしました!
「いいな」と思ったらすぐ実行!
思いつきだったので、ルートを選定に迷ったのですが、最短で行くか、荒川CRと入間川CRを経由して遠回りでもノンストレスで行くか。
CRを使うルートだと最短ルートの約1.5倍の距離になることもあり、
今回は最短で行くことにしました。
が、このルート選択が大失敗。
いきなり避けて通るべき道NO1川越街道を使うことになり、「土曜だし大丈夫かな」と甘く見ていた私をひっぱたきたいですね。
何曜日だろうと川越街道は走っちゃ駄目でした(成増から埼玉方面)
路肩は狭いし、路面状況最悪だし、大型車がバンバン通るし、恐怖を感じて歩道に避難しても歩道の路面状況も最悪だし…っていう。
なんとか川越街道を抜けて柳瀬川通りに入れば快適になります。
がそれも長くは続きません。
県道24号と6号に入ると、道が狭いのと信号が多いので車が渋滞を起こしていて快適に走り抜けることは叶わなくなります。
国道463号に入れば道は広くなりますが、車通りも多く、ここもしばしば渋滞していました。
国道299号は道幅が広く比較的走りやすいですが、バイパスっぽいので車は飛ばしてきます。
「後悔」が頭のなかをグルグル回りながら走っているとNAVIが示す道がコチラ…?
え?ココ?!と思いながら「国道を離脱できるなら有難いか」と思い行ってみることに。
そしたらこんな自然豊かな感じに。アメとムチが過ぎるナビだなぁ 笑
はぁ〜こんな道が延々と続けばいいのになぁ〜というのんびりした道を抜け、
飯能駅に一旦到着です。
駅から約1kmのところに「飯能市郷土館」はあります。
さっそく御札が大集合している様を観てみましょう!
御札は「護符」とも呼ばれ、祀る、貼る、所持するなどにより神仏の守護を受け、様々な災難を、防いだり除いたりできると信じられています。
「おふだ大集合!」では、幕末から昭和40年代までの日本各地の御札から代表的なものが展示されています。
毎年寺社に返す人も多いため、まとまった数で残されることはあまりない御札。
しかし、飯能市郷土館には約3700点もの御札や版木などが収蔵されています。
しかもなんと、そのうち9割以上が加藤樹氏のものなんだそうです!
こちらはオオカミの御札。
オオカミは、イノシシやシカなどの獣害を引き起こす動物たちを補食し、農作物を守ってくれる益獣として信仰の対象とされるそうです。
オオカミ信仰は埼玉・東京・神奈川・群馬・山梨・長野・静岡の山岳地帯で多く見られるとされます。
このゾーンでは日本各地の御札が集められています。
北は宮城県から南は宮崎県まで、日本全国津々浦々御札旅ですね。
こちらのゾーンは埼玉県のおふだ。
県内の御札は、やはり飯能市域に近い場所にある寺社のものが多く、そのほとんどが秩父郡、入間郡に所在しているそうです。
こちらの御札は「白鐸図」
白澤は古代中国の伝説に登場し、日本にも平安時代に伝えられた霊獣です。妖怪が恐れて避ける霊獣であるとともに、徳の有る王者の治世に現れるとされる瑞兆でもあります。
こちらは秩父札所の御札ゾーン。
34ヶ所の札所の内、15ヶ所のものが収蔵されているそうです。
この辺は飯能市の御札ゾーン。
一番左の御札は、収蔵されている御札の中で一番古い(約250年前)ものだそうです。
もはやただの板切れにみえますが…すごい!
スペース的にはこぢんまりとしたかんじでしたが、内容はぎゅっと詰まっていました。
これまでの人生の中でこんなに御札のことを考えた時間は無かったなぁ〜
一生分の御札を見た気分!
常設展の方では、飯能市の旧石器時代から現在までのくらしのようすがわかりやすく展示しあります。
こちらは飯能市周辺の地形模型。しばらくここで遊んでいました。
飯能市域には、3点の国指定の重要文化財があります。
こちらはそのうちの一つ雲版のレプリカです。
企画展も常設展もスペース的にはそこまで大規模ではないですが、しっかり作られていて楽しく観ることが出来ました。その上入場無料!
郷土館のベランダからパシャリ。入間川が見えます。
当初の予定ではこれで帰路へ着くはずでしたが…
おふだを観るために来たはずが、いつの間にか割りと本格的なサイクリングとなってしまいました。次回へ続く!