2015.12.31
冬の18きっぷ第三弾。
年末中の年末、今年最後の自転車旅へ出かけました。
ホントにどこ行こうか迷った挙句、八高線に乗ってみたいなという理由で高崎に行くことに。
4時に自宅を出発し、向かうは拝島。
立川から乗ってもいいんですが、接続が微妙にわるかったので直接拝島駅へ。
というわけで、今回は愛車も一緒の旅。
年末だから人少ないかな〜と思っていたけど、意外と居るものですね。
車両の片側が2人掛けになっているので、これの争奪戦が繰り広げられて居ました。
私は愛車も居るんで横長の椅子を独り占め〜
真っ暗だった車窓が、どんどん朝焼けに染まっていく様を眺めているだけで、あ〜来てよかった〜と思います(早くも)
こういう自然の織りなす色味ってほんとすごいなぁ…美しすぎる。
拝島から約2時間で高崎に到着。今年まさかの2回目高崎駅!
今回は榛名神社を目指します。
自転車乗りにとっては榛名山はお馴染みですよね。榛名山ヒルクライムのイベントが有名です。
ま、私は登りませんけど!
というわけで、バスで榛名神社まで登ってきました。エンジンサイコ〜
高崎駅からは約1時間位で大鳥居のところまで運んでくれます。
さすが自転車乗りのメッカ。至る所にバイクラックが。
まだこちらに来て乗っていないのに輪行袋から開放して直ぐにバイクラックに掛けられてしまう愛車。
この時点でまだ9時前。やっぱり神社は朝行くのに限ります。人も居ないし、空気も澄んでいるし、本来の姿を垣間見れる時間帯。
榛名神社は、赤城山・妙義山と共に上毛三山の一つとされる榛名山の神を祀る神社です。
主祭神は、「火産霊神」と「埴山姫神」。火の神と土の神ですね。
式内社に列せられている格式の高い神社です。
神社入り口から約700mの参道は、榛名山からの清流に沿って続いています。
歴史あるスギや巨岩に覆われ、清々しい気持ちになりますね。
古くから神仏集合が定着していた榛名神社。
近世には東叡山輪王寺宮兼帯所となり、榛名山巌殿寺・満行宮と称していました。
明治の神仏分離令で榛名神社の社号に戻り、仏教色は廃されましたが、建築物にその名残を垣間見ることが出来ます。
上の写真の塔もその一つ。そもそも塔は釈迦や高僧の墓として建てられるものなので、仏教建築。
それが神社に建っているのは神仏習合の大きな名残だと言えると思います。
参道の途中、岩の中に鎮座する「賽の神社」
賽の神は、道の四ツ辻や村への入り口などに鎮座していることが多く、悪霊や厄災を防いでくれる神。
道祖神てきな役割ですね。
よーく見ると、氷柱が!!
どーりで寒いと思ったぁ〜。っていうか、雪もかすかにチラついていましたし。
双龍門までやって来ました。岩に囲まれた装飾の美しい門はなんとも言えない神聖な雰囲気を醸し出しています。
双龍門からさらに階段を上り切ると、本殿に到着です。
本殿のある場所に、神楽殿と国祖殿も建っていて、思っていたよりも狭い感じ。
でも狭苦しいという雰囲気はなく、後ろにそびえる岩の数々が視界を上に広げてくれます。
さて、ここから自転車旅が始まります。まずは、いきなりのダウンヒルから(笑)
道は狭いけど、車通りはほっとんど無いので快適走行。
しかし、寒い!!漕がなくていいから身体が暖まらないという弱点…。バイクの人って冬場はいつもこんな辛い思いをしているんだな〜
榛名に行こうと決めた理由の一つに道祖神があります。
高崎の観光協会のサイトを見ていたら、榛名地域には道祖神がたくさんあると書いてあったので、これは!と思ったのです。
なかでも中室田の道祖神は、キスをしている双体道祖神があり、市指定の重要有形民俗文化財に指定されています。
この辺りの集落、のんびりしていていい雰囲気でした。
群馬バスの営業所まではバスで走った道を通ってきたのですが、その後は国道406号を走ることにしました。
バスから道の様子を伺っていると、路肩が狭く走りにくそうだったのが理由です。
この判断が正解!地方特有の「国道とは?」とおもっちゃうのんびりした片側一車線ずつの道路に、広い路肩。
それにやはり国道と言うべきか、お店も所々あるのですが、寂れ間のあるいい雰囲気。
あと「くだもの街道」という名前が付いている通り、梨や桃、いちごなどの果物直売所や果樹園が沢山見受けられました。
「飽きない道」ってこういうところだよな〜。私、この道とても好きです。
高崎といえば、だるま。
生産量日本一である”高崎だるま”発祥のお寺が「少林山達磨寺」
昔、大洪水で流れて来た大木で、一了行者が達磨大師の像を彫ってお堂に安置したのがこの寺の起こりだそうです。
全国各地のだるまが展示されている達磨堂もあり、さながらだるま博物館でした。
中は撮影禁止なので写真はありませんが、だるまに関係するものが所狭しと並べられていて面白かったです。
じつはこのお寺の中で一番テンションが上ったのが、この百庚申。
普段の街歩きでも、庚申塔探しに余念がないのですが、こんなにも庚申塔が並んでいる様は興奮必至。
約130体の庚申塔が立っているそうです。
ほぼ文字塔で、青面金剛像などはなかったように思います。
達磨寺を後にし、高崎駅を目指します。
駅に着いてから、電車まで時間があったのでご飯を食べることに。
とくに調べず、駅周辺をふらふら。
なんとも昭和のいい雰囲気の商店街に迷い込みました。
そして発見したレスたらん三好さん。この味の有る店の佇まい。
一目惚れして誘われるように入店。
店内は、THE昭和という雰囲気。ご夫婦で切り盛りされ、ご主人が厨房を担当。
お客さんは常連と思しき男性が一人。テレビを観ながらブツブツひとりごとを言っていました。
絶妙な緊張感が漂い、無理な人には無理な雰囲気なのでしょうけど、個人的には好き。
ラーメンとミニカツ丼のセットを注文。懐かしの味でほっこり。
高崎からまた八高線で帰路につきます。
高崎周辺って結構見所あって楽しいです。
榛名神社から榛名湖までハイキングコースが設定されているようだったので、次回はそこを歩いて榛名湖まで行きたいなと思いました。
さらに高崎市から足を伸ばせば、世界遺産の富岡製糸場もありますし。
群馬県侮れません。
この記事で今年最後になりますね。
今年は自走でのロングライドはあまりやっていませんが、電車やバス、飛行機を利用して色んな所に行くことが出来、楽しい一年でした。
「学びの年」だったと今年一年を振り返ると思います。
来年は「実践・経験の年」にしていきたいです。
1年間ありがとうございました。
2016年も改めてよろしくお願いいたします。