暦と節分と豆まきのこと

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日本には様々な年中行事があります。季節に沿って、日々の暮らしを大切にするあらゆる習わしが、現在でも行われています。年間を通して、結構イベント目白押しですよね。

しかし、一人暮らしをしていると、そんな年中行事がないがしろになってしまいがちです。実家に暮らしていた頃は、季節ごとに何かと行事を行い、子どもの自分はそれが楽しくて楽しくて、待ち遠しかった記憶があります。

家族で暮らすことが当たり前な時代から、核家族化が進み、若い世代は一人暮らしが多い世の中ですから、そうした伝統行事の意味や必要性がだんだんと薄れていっているのかもしれないですね。

せっかく日本に暮らしているのに、なんだかそれは寂しいな、と思ったので今年の節分は豆まきに参加してみることにしました。

春の節分

そもそも節分とは、「季節の節目」という意味なので、春夏秋冬と4回あります。特に春の節分は、1年の始まりとされるため、とりわけ重要視されているわけです。

1年を24等分して、季節にそって名前をつけた「二十四節気」というものがあります。日常生活でもよく耳にする、春分、秋分、夏至、冬至なども二十四節気のうちの一つです。

立春、立夏、立秋、立冬。この4つは、「四立」とよばれ新しい季節の始まりを表します。そしてその前日が、節分の日なのです。謂わば、大晦日のようなものでしょうか。


現代にも続く春の節分の行事で思い浮かべる「豆まき」。「鬼は外、福は内」と言いながら、豆を撒く。そして、その豆を年の数ほど食べる。昔から各家庭で行われている行事だから、不思議に思っていなかったですが、よくよく考えてみると大分「奇祭」ではないでしょうか。スペインのトマティーナ的な。

なぜ豆なのか。
季節の変わり目には邪気が入り込みやすいと言われ、「魔を滅する」の語呂合わせで「豆」を投げ、邪気を払う、というのが豆を撒く理由だそうです。

諏訪神社の豆まき


そんな節分についての知識を身につけ訪れたのは、立川の諏訪神社。越してきて3回目の節分のはずですが、今年がはじめて。



増上寺や、高尾山薬王院などの大きな節分会に比べるととっても素朴。神楽殿の上から豆が撒かれ、それを我先にと奪い合う参加者たち。地元に根ざした神社ならではの、氏子のためにある行事の一つのようです。


お神酒や甘酒の振る舞いもあり、その場の空気感も相まって、なんだかほっこりと人心地がつきます。

恵方巻き


春の節分の行事でもう一つ思い浮かぶのは「恵方巻き」でしょうか。しかしこちらは、あまり伝統行事というかんじではありません。子どもの頃はやっていませんでしたが、いつの頃からか当たり前のようにスーパーやコンビニで売られています。

「大阪で行われていた行事」と聞いたことがありましたが、実際はそうでも無いようで、発祥の由来は諸説あるようです。どれが嘘で本当か、なんてのは誰も知らないしわからないものですが、それが徐々に全国に広がり、今現在浸透しているのは事実。立派な行事となって人々に受け入れられています。

大々的に全国へ広めた仕掛け人はセブンイレブンらしいですが、2月ってこう、商業的に少しばかり湾曲して広がった行事が多いですね。(チョコのやつとか)

若干邪道だなぁと思いながらも、スーパーで文字通り山積みに陳列された恵方巻きをまんまとカゴに入れ、一人南南東に向かってもくもくと食べて節分を満喫したのでした。