2013.1.2
お正月でお酒を飲む機会が増えている最近に、相応しい記事を一つ!
桃山丘陵から豊富に湧き出る地下水脈に恵まれた伏見の地では、その水が酒造りに適していたことから400年前から本格的な醸造が始まったそうです。
淀川水運の重要な港町として栄え、宇治川派流やたくさんの川沿いに酒造の白壁が映えます。
柳と酒造と川の風情はぐっときますよ!
月桂冠発祥地に建つ酒蔵(1909年築)を改装し、創業350年にあたる1987年に開設されたそうです。
入館料300円でおみやげ付きです。お酒をもらえます!
中に入ると、「さかみづ」があります。
今でもこんこんと湧き出るこの水は、酒造りの命の水。
おちょこが置いてあって、飲むことができます。
雑味が全くなく、この水だからおいしいお酒が出来るんですね。
この茶色くて丸いのは「酒林」というもので、神木である杉の葉を束ねて球状に整えたものです。昔は酒屋の看板として、新種が出来たことを知らせる役目を持っていたんだとか。
展示棟Ⅰでは、時代に沿って、酒造りの現場で実際に使われた伝統的な酒造用具類が工程にしたがって展示されています。
いつも美味しく飲んでいるお酒も、たくさんの工程を経てるんだなー。
展示棟Ⅱでは、明治期の商品の実物や、広告用品などが展示されています。
これはお猪口付きの小瓶。
明治末期の商品で、当時の国鉄で駅売りの商品として採用されたものだそうです。
これ今も有ればいいのに!
樽詰の酒が主流だった時代に発売された商品で、斬新なデザインが人気だったそうです。
黄桜記念館では、黄桜のCMで使用された原画や、昭和30年代からの黄桜のCMを見ることができます。
さらに、なぜか「河童資料館」もあって、河童の歴史と各地の伝承が紹介されていました。
河童グッズもたくさんあって、おもしろかったですよ!
黄桜商店の方には、土産屋と地ビールレストランが併設されています。
月桂冠の本店とし使われていた建物で、現在は伏見のお酒や地元の特産品などの土産もの屋です。
奥にはレトロな雰囲気のカフェもありましたよ!
お酒の仕込み水で点てた、水出し珈琲や紅茶、酒カステラ、酒アイスなどなど、気になるメニューがたくさん!
伏見に酒造メーカーの有名ドコロの本社や酒蔵がたくさんあるなんてしりませんでした。
月桂冠大倉記念館ではきき酒もやっていましたが、自転車だったので断りました。
他にもお酒を飲む機会に巡り合える場所だからこそ、本当に楽しむなら公共機関を利用するほうがいいのかもしれませんね。
ただ、酒造が並ぶ、このステキな町並みを自転車で走りたい…という欲求はあるし。
うーん、むずかしい。
やっぱり3日くらい滞在して、酒に溺れる日を作るっていうのが一番満喫できるかもしれないですね!