石神井公園ふるさと文化館の常設展示と企画展「アトムが飛んだ日」を目一杯楽しんできた!

ポタリング

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今回は石神井公園ふるさと文化館で現在開催中の「アトムが飛んだ日」を見るために石神井公園まで行ってきました!

石神井公園ふるさと文化館

練馬区の歴史や伝統文化や、自然、観光情報を発信する博物館で、2010年に開館しました。
「ふ」ふれあう(交流する)
「る」ルーツを知る(学習する、探求する)
「さ」さわれる(体験する)
「と」とりかえられる(更新性のある展示)
をコンセプトにもとづいて、いろいろな体験学習が出来るようになっています。
「と」に無理矢理感を感じずには要られなくて、個人的には好きです。とりかえられる

常設展の充実ぶりにびっくり!

ふるさと文化館の中にはいくつかの展示スペースがあります。
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1階には「わがまち練馬情報コーナー1」があり、ここはこの周辺で見られる鳥や昆虫、植物などにかんする展示と、練馬区の名所や散歩コース、伝統工芸などの紹介がしてあります。
木の枝や落葉を使って自由に工作出来るコーナーがあるので子どもたちには大人気スポットなのではないでしょうか?
ちなみにここの奥には、「石神井公園 うどん」で検索すると1位に来るエン座があります。
おいしいと評判なので今度行ってみたいなぁー。
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2階にある常設展示がすっごく面白くて興奮してしまいました。
アトム展が目的のはずなのに、こっちの方に長居してしまうという…;
練馬区の歴史を時代ごとにさまざまなテーマを設けてわかりやすく展示してありました。
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いきなり足を止めて食い入るように見てしまう地学的な展示。
この時点でワクワク感がすごいです。
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こちらの土器は全部本物なんだそうですよ。
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そして急にはじまる大根の展示。
最初は「えー!こんなに大根の展示スペースとって大丈夫?8割大根の事なんじゃないの?」とか謎の心配をしていましたが、後にわかりました、これはほんの僅かなスペースだったということが…。
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練馬大根の歴史や、漬け方を元に練馬の村々の生活の様子などが学べるスペースです。
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この日最も面白かったのが、この辺りの展示。
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そう!川や上水などの「水」に関するところ!
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現在の千川上水は青梅街道を越えた辺りから下流は暗渠になっていますが、暗渠になる以前の写真なんかが見れたりするんですよ!!
これは嬉しい!楽しい!
3枚しかなかったですが、もっとたくさん展示してくれたらいいのになぁ〜
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興奮冷めやらぬままさらに奥へと進むと、タイムスリップしたかのような空間に!
なんだかプチ江戸東京たてもの園みたいな雰囲気。
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当時の物価や、土地の価格のパネル、実際に触れる公衆電話やオート三輪などなど昭和の生活が垣間見れるスペースです。
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当時の遊びも実際に体験出来ます。
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人の家を勝手に撮ったんじゃありませんよ、展示です。
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家の中に入っていいそうです。
しばらく落ち着いて過ごせそう…
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企画展では「アトムの飛んだ日」をやっていますが、常設展でもアニメ関連の展示はたくさんありました。
さすがアニメの街練馬。
上の写真はアニメーション撮影台。
この撮影台は、大泉にある東映アニメーションで使用されていたもので、日本で2番目に古いものなんだそうです。

企画展「アトムが飛んだ日」

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今年は「鉄腕アトム」の放送開始から50周年にあたる年なんだそうです。
手塚治虫が昭和36年に練馬区谷原町(現在の富士見台)にアニメーション制作会社を設立したことから、このふるさと館で展示を行っているんですね。
アトムの原作漫画の直筆原稿やセル画などの関連資料が展示されています。
アトムだけではなくて、他にも手塚治虫原作のアニメに関する資料もありましたよ。
当時は、30分のアニメシリーズを作るのは不可能と言われていたらしいのですが、さまざまなアイデアで不可能を可能にし、日本初のテレビアニメシリーズとしてアトムが放送されたんだそうです。
商業アニメとしてのアトムですが、それとは別に実験アニメと言われているものがあって、その中でも代表的な「ある街角の物語」の一部が流れていました。
個人的にこれが一番印象に残っていて、この作品を知ることが出来たのが一番の収穫といっていいような気がしました。
たぶんこれ、手塚ファンは皆知ってるんでしょうけどね;
「現在の映像作家が作った作品で、最近賞を受賞したものだよ」とか言われても、疑いもしない程時代を感じない作品でした。
なんか私のツボをことごとく突いてくる雰囲気だったんですよね…色合いとか、主線がない作画とか。
作りたい物、表現したいものを、資金や時間などを顧みずに作る実験アニメーションは、見ていてアニメに対する情熱が伝わってくるようで楽しいです。
「手塚治虫実験アニメーション作品集」というDVDがあるようなので、本気で買おうか検討中です。

「ある街角の物語」はyoutubeにありました。
小さい展示スペースではありましたが、結構充実していたのではないかなと思いました。
でも、たぶん手塚ファンからしてみればちょっと物足りないのかも?
手塚治虫は好きですし、作品も読んでますが、ファンという程歴史や作品を知っているわけではないので、「へぇ〜」と思うことがたくさんありました。
お近くの方は、企画展含め、常設展もすごく面白いので一度行ってみてください!