2012.10.16
今回訪れたのは、小平の郷土文化を今に伝える小平ふるさと村です。
小平糧うどんを食べるためだけに約40km走りました…。距離感の麻痺…。
小平は、承応3年(1654年)に開削された玉川上水から分水された用水路の整備を受けて新田開発が行われ諸村が形成されました。
かつては、青梅街道をはじめ、東西に走る各街道沿いに屋敷森に囲まれた農家が並び、街道をはさんで農家の南北には短冊型の畑が続いていたそうです。
こうした小平市の郷土の歴史、文化を後世に伝えていくために平成5年5月に小平ふるさと村は開村しました。
小平ふるさと村は江戸初期から中期の建物を復元した開拓ゾ-ン、江戸後期の建物を復元した農家ゾ-ン、明治以降の近代ゾ-ンを配置し、時代を追って見学できるようになっています。
旧小川家住宅玄関棟。
旧小川村及び小川新田村の開発事業の中心的役割を果たしてきた、名主の小川家に代々継承されてきたものだそうです。
開拓当初の復元住居。
江戸時代初期の小平開拓当初の農民住居を復元したもの。
屋根が下の方まで来ているので入り口は低くて屈まないと入れないですけど、中は天井が高くて広い!
この住居は二人用の住宅だそうなのですが、その割に意外と広い造りだなーと思いました。
水車小屋。
残念ながらこの時は水車が改修工事中だったので、中だけです。
消防小屋。
昭和3年(1928年)製作の手動ポンプ車や、「小平村第十六部地利水利図」と書かれた現在の回田町域内の地図が展示してあります。
旧小平小川郵便局舎。
明治41年(1908年)建築の和風建築で、日本に現存する郵便局舎の中でも、古いものの一つだそうです。
玉川上水が開削される前、水の乏しい地域だった小平では、田んぼがなく、主にヒエ・アワ・小麦などの穀類が耕作されていました。人が集まる行事には、地粉で手打ちうどんを打つ習慣があったそうです。
小平ふるさと村では、小平産の地粉を使って「小平糧うどん」を毎週土曜・日曜日および祝日の昼食時に、1日50食限定で食べることができます。
水屋のところで先にお金を払い、旧神山家住宅主屋で待つシステムです。
中はこんな感じです。まったり。
注文を受けてから、茹で始めるので15分くらい待つことになるのですが、こういう空間での待ち時間なら全然ストレスにはなりません。
そんなに待てるか!っていう人は隣に丸亀製麺がありますのでそちらにどーぞー
武蔵野手打ちうどん保存普及会の方々がボランティアでやっているので、客商売が本業でない人もいるみたいですが、明るいおばさんやおじさん達ばかりで、お店に入ったというよりは、お呼ばれした親戚のお家みたいな雰囲気でした。
こちらが小平糧うどん。
1本だけ平べったい麺が入っているのですが、他のお客さんのにも入っていて「何か意味があるものなのかな?」と思っておばさんに聞いてみたところ、
「あれは、手打ちして、生地を折りたたんで、包丁で切っていく時の最後の部分なのよ!機械でやると最後まで均等に切れるんだろうけどね。手打ちの証拠みたいなものよ!うどんの耳!」
と明るく教えて下さいました。
さすが手打ち、麺はコシがものすごくあって食べごたえあります!
スタンプカードみたいなものを貰って、「25回で1食プレゼント!通ってね〜!」と言われました。
うどんの味も良かったし、25回本当に通おうかな。40kmを25回だと…1000km(笑)
うどんのために1000km走るとはなかなか面白い!?
小平ふるさと村→地図
小平市内には、昔懐かしい丸型ポストがたくさんあります。
都内には約250本の丸ポストが残っているそうですが、小平市内には30本の丸ポストが現役で使われていて、都内の自治体の中では最多だそうです。
このサイトのトップ画像にも丸ポスト描いてますけど、やっぱり可愛いんですよね。
ノスタルジックな雰囲気とのんびりした街並みにぴったりな丸ポスト、これを辿る旅なんてのもいいかもしれませんね。
小平駅近くのルネこだいらの前に、日本一巨大な丸ポストがあるそうなので行ってみました。
通常のポストとしても使用できるそうです!
うどんのためだけに走る40kmもいいですけど、1通の手紙を出すためだけの40kmもいいんじゃないでしょうか?
日本一丸ポストはこちら→地図